携帯ブラックリストでも契約可能な格安SIM
以前は、携帯ブラックの方がスマートフォンを持つためには、レンタルスマホやプリペイドSIMを利用するしかありませんでした。
大手キャリアや格安SIMの審査が通らない場合でも、審査なしで利用できるためですね。ただし、レンタルスマホやプリペイドSIMは非常に割高な料金という点もあり、特に長期間使用する場合は適していません。
「普通の格安SIMで審査に落ちたから、仕方なく高額な月額料金を支払っている…」といった方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、最近では携帯ブラックの方に向けた「審査なし」の格安SIMサービスが登場しています。そのため、「もしかして自分もブラックリスト入りしているのか?」と不安に思っている方々にとっても、まだ希望があることを知っておくべきです。
これらのサービスは、レンタルスマホやプリペイドSIMよりも安価な料金体系で、かつ契約者の名義も自分のものとなります。
この記事では、携帯ブラックについて詳しく説明し、審査がゆるい格安SIMに焦点を当てて解説しています。
審査なしで契約可能な格安SIM9選【携帯ブラックOK】
携帯電話がブラックリストに載っていても、契約可能な9つの格安SIMプロバイダーをご紹介します。
これらのプロバイダーは審査なしで契約可能なため、大手キャリアでの支払い遅延歴や強制解約の履歴があっても問題ありません。
さらに、支払いはコンビニで可能なので、クレジットカードや銀行口座を持っていない場合でも安心です。
そのため、契約時には「身分証明書」があれば十分で、他の情報は求められません。
どんな状況でも、これらのサービスを利用してスマートフォンを手に入れることができます。
携帯ブラックOK。審査なし!格安SIMを3つの基本項目で比較!
最安プランの料金 | 最低契約期間 | 初期費用 | |
1.誰でもスマホ![]() |
1GB = 3,278円(税込) | 縛りなし | 3,300円 |
2.サンシスコン![]() |
1GB = 3,278円(税込) | 6ヶ月 | 3,300円 |
3.だれでもモバイル![]() |
1GB = 3,300円(税込) | 2年 | 5,500円 |
4.あなたのモバイル![]() |
3GB = 3,300円(税込) | 縛りなし | 3,733円 |
5.スカイセブンモバイル![]() |
3GB = 3,300円(税込) | 1年 | 5,500円 |
誰でもスマホ
「誰でもスマホ」は、池袋に本社のある株式会社アーラリンクが提供している格安SIMです。
この新しいサービスは、クレジットカードや銀行口座を持っていない人や、過去に料金滞納の経験がある人にも、スマートフォン契約を可能にすることを目指しています。
「誰でもスマホ」は、すべての人がスマートフォンを手に入れることを可能にするため提供されています。
株式会社アーラリンクは、かつて法人名義のスマートフォンを貸し出す「レンタル携帯サービス」を提供していました。
しかし、2023年1月からは、本人名義でスマートフォンを所有できるようになる新しいサービス「誰でもスマホ」も提供し始めました。これにより、より多くの人々が個人名義でスマートフォンを利用できるようになりました。
アーラリンクの「レンタル携帯サービス」は、グループ会社を含めて累計47,000人の契約実績を持つサービスです。アーラリンクは新しい「誰でもスマホ」サービスを通じて、より広範な顧客層にサービスを提供することを目指しています。
クレジットカードや銀行口座のない方でも、身分証明書だけで手続きが可能です。
携帯ブラックリストに載っている方も歓迎します。月額料金はデータ通信1GB + かけ放題プランが税込3,278円からで、支払いはコンビニで簡単に行えます。
そして、本人名義のスマートフォンを手に入れることができます。
スマートフォン端末が格安で手に入るのも魅力の1つで、初回契約に限り、iPhone8が4980円、iPhone7が988円で手に入ります。
実際に筆者が誰でもスマホを契約してみた感想について、以下の記事で詳しく解説しています。
サンシスコン
サンシスコンは、レンタル携帯を提供する格安SIM会社です。
サンシスコンの最大の利点は、審査が不要であることです。これにより、大手キャリアで契約が断られたユーザーでも、サンシスコンで契約できます。
サンシスコンの特徴は以下の通りです:
- 大手通信キャリア(docomo、softbank)の回線を使用しているため、通信品質が安定している
- サポートの評判が高く、安心して利用できる
- 支払いが難しい場合には「遅延認証」で猶予期間を受けることができる
最初の半年間は、サンシスコン名義のレンタルスマホを利用し、その後は利用者の名義に移行して格安SIMとして利用できます。要するに、契約時にはレンタルスマホとして審査なしでスマートフォンを手に入れることができるサービスです。このサービスは、レンタルスマホと格安SIMの利点を組み合わせたものです。
サンシスコンの月額料金は、かけ放題 + データ通信1GBで3,278円(税込)です。中古の端末も提供され、状態の良いものが用意されています。人気のiPhone7やiPhone8も選択できます。
ただし、サンシスコンのデメリットとして、最初の半年間はレンタルスマホとなり、その間は最低利用期間が適用されます。この期間中にMNP転出はできず、解約する場合には1ヶ月分の解約違約金がかかります。
だれでもモバイル
「だれでもモバイル」は、審査なしでSIMカードを契約できるサービスで、だれでもモバイル株式会社が提供しています。
このサービスは、18歳以上であれば、過去に滞納履歴がある方、携帯ブラック、債務整理や自己破産をした人、借金がある人、無職の方など、どんな人でも契約することができます。だれでもモバイルの特徴は以下の通りです。
- 初月月額利用料・事務手数料無料
- 身分証明書と銀行口座さえあれば申し込み可能
- ドコモの回線を使用しているため、安定したサービス品質
ただし、SIMだけが提供されるサービスなので、スマートフォン本体は自分で用意する必要があります。そのため、すでにスマートフォン本体を持っている人に適しています。
料金は、カケ放題 + データ通信1GBから始まり、3,300円からとなっています。初月は無料で、2ヶ月目に割引があるため、お得に利用できます。
一方、デメリットとして、2年間の最低利用期間(縛り)が設定されていることが挙げられます。競合サービスである「誰でもスマホ」には最低契約期間がないため、短期間での利用を検討している人には向いていません。
だれでもモバイルの評判については、以下の記事で詳しく解説しています。
あなたのモバイル
vは最後発のサービスながら、データ通信料金が3GB = 3,300円と、他社の約3倍で提供される格安SIMです。他社の場合、1GBで同程度の料金水準がほとんどなのでお得です。
100GBまでのデータ容量繰り越しも提供されているため、データ通信量の多いユーザーは検討する価値の高いサービスです。
もちろん「携帯ブラック」OKで、大手キャリアにて不払いや、強制解約履歴がある方でも契約することが可能です。
また、最低契約期間がない点もメリットの1つで、好きなタイミングで他社にMNP転出することが可能です。
ちなみに、最低契約期間がない携帯ブラック向け格安SIMは、以下の2社のみです。
ただし、初期費用がやや高め(事務手数料3,733円)である点と、機種は提供されているものの、やや高めである点がデメリットとなります。
例)iPhone8 14,800円、iPhone7 11,800円
そのため、すでにスマートフォンをお持ちで、データ通信量が多い方にはおすすめできるサービスです。
スカイセブンモバイル
スカイセブンモバイルは、審査なしで格安スマホ・SIMを提供する販売会社です。
フランチャイズで店舗展開をしていることが最大の特徴で、実店舗が多く(80店舗以上)、スタッフの対応が良いと評価されています。そのためネットからではなく、直接説明を受けて契約したい方にとっては、高い選択価値があります。
「携帯ブラック」で大手携帯キャリアで契約が難しい方でも、審査なしで自分名義のスマートフォンを契約できます。
身分証明書(免許証)などがあれば、審査なしで即座に契約できます。また、料金もレンタルスマホやプリペイド携帯に比べて安く、それらを検討している方は一度相談してみる価値があります。
比較的審査が緩い格安SIM
楽天モバイル
楽天モバイルは、第4のキャリアとも呼ばれている格安SIMです。縛り・解約金・手数料無しで気軽に契約することができます。
また、データ通信容量無制限で月額3,278円(税込)と非常にコストパフォーマンスに優れています。
楽天モバイルの契約には、契約審査(支払い能力を評価する過去の支払い状況の審査)と、分割審査(端末を分割払いする場合の審査)が行われます。
通常の格安SIMでの審査が実施されると考えて良いですが、以下の条件に当てはまる場合、審査が通りやすい傾向があります。
- 過去に楽天とトラブルがない
- 契約が5回線までである
- 年齢が18歳以上である
審査の速さも迅速であり、通常1日ほどで完了します。
iijmio(アイアイジェイミオ)
iijmioは、比較的審査の緩やかな契約が可能なSIMプロバイダーです。iijmioは日本国内で人気があり、プリペイドSIMカードや通話プランを提供しています。
iijmioは、他社と携帯料金の未払い情報を共有していないため、おすすめできるコストパフォーマンスの高いSIMプロバイダーと言えます。
通常、携帯電話会社は信用情報機関(TCA)に参加しており、未払いの携帯料金などの情報を共有しています。ところが、IIJmioはTCAに非参加の格安SIMプロバイダーであるため、他の企業との情報共有が行われていないという特長があります。この点を考慮すると、IIJmioは携帯電話の審査が比較的寛大であり、申し込みが容易に通る傾向があります。
したがって、携帯ブラックの方や過去に携帯料金の未払いがある方にとって、IIJmioは選択肢の一つとして考える価値があるでしょう。
OCN モバイル ONE
OCN モバイル ONEも、審査が比較的寛大で契約しやすい格安SIMプロバイダーとして知られています。
運営企業であるNTTコミュニケーションズはユーザー数の拡大を望んでおり、通常は新規契約や乗り換え契約を断ることはめったにありません。
OCN モバイル ONEは、ドコモ回線を使用しており、多彩なプランを提供しています。また、コンビニでの支払いも可能です。
UQモバイル
UQ mobileは、UQコミュニケーションズ株式会社が提供する格安SIM(MVNO)サービスです。
UQコミュニケーションズ株式会社は、auを運営するKDDIの子会社であり、大手キャリア直系の格安SIMブランドとして信頼性があります。
UQ mobileのeSIMを申し込むと、申し込んだ当日には審査結果が出され、即座に開通が可能です。
「他社で審査に通らなかった経験がある」とか、「審査結果を速やかに知りたい」といった方にとって、UQモバイルの申し込みはお勧めです。
UQ mobileの審査は、一般的なカードローンや金融機関の審査よりも寛大であり、過去に滞納などがなければ多くの場合は問題なく通過します。
携帯ブラックリストとは
携帯ブラックは「携帯が契約できない人」
“携帯ブラック”とは、携帯電話の契約が制限されたり拒否されたりする人々を指す言葉です。
この状態は、信用情報の問題や以前の契約違反などが原因で携帯電話の契約が妨げられることがあります。通常、携帯電話事業者は新規顧客にサービスを提供する際に信用性を確認するための手続きを行います。過去に不払いや支払い遅れの履歴がある場合、同じ問題が再発する可能性があると見なされます。
その判断のために、携帯会社はブラックリストを保持しています。
携帯ブラックリストに載っている場合、新しい契約を結ぶことが難しくなる可能性があります。この場合、他の携帯キャリアを検討するか、信用を改善するための手順を検討する必要があります。
携帯ブラックの人が取るべき対策
携帯ブラックの人が取るべき対策は複数あります。
以下、詳しく解説します。
信用履歴の改善
まず、できるだけ過去の支払い履歴を改善することが重要です。
過去の未払いや滞納を解決し、今後は支払いを正確かつ遅れずに行うことが重要です。これにより、一部の携帯キャリアでは再契約が可能になることもあります。
ただし、何らかの理由で過去の携帯料金の未払いが解決できない場合も考えられます。その際には、以下のような対策方法が考えられます。
家族名義で格安SIMを利用する
格安SIMプロバイダの中には、使用者と支払いのクレジットカードの名義が異なる場合でも契約を受け付けるケースがあります。
この場合、たとえあなたが携帯ブラックであっても、例えば母親や妻のクレジットカードを使用して契約することが可能です。他の携帯キャリアで未払いの滞納料金があっても、影響を受けないことがあります。
プリペイドスマホやレンタルスマホを利用する
プリペイド型のスマートフォンやレンタルスマホを利用するのも一つの解決策です。
これらのサービスは基本的に審査が不要で利用できるケースが多いです。なぜなら、スマートフォンの名義はサービスを提供する事業者になり、それを借り受けて利用するためです。そのため、スマートフォンのキャリアで審査を受けなくても利用できます。
ただし、プリペイド型のスマートフォンやレンタルスマホは料金が非常に高いという特徴があります。そのため、利用期間が長くなる場合は向いていません。また、レンタル期間が終わるとその電話番号は使用できなくなります。そのため、就職活動などで連絡先として伝えられないという弱点があります。