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携帯ブラックリストの基礎知識。

携帯ブラックリスト 基礎知識

携帯ブラックリストの基礎知識

携帯ブラックリストとは

過去に携帯電話の料金を滞納したり、強制解約の履歴があるといわゆる「携帯ブラックリスト」に掲載されてしまいます。

一度ブラックリスト入りすると、スマートフォンの新規契約が難しくなります。

ブラックリストは3種類

ひとくちに「携帯ブラックリスト」といっても、実は3種類が存在します。

  • 携帯会社独自のブラックリスト
  • 携帯会社同士で共有しているブラックリスト
  • 金融機関のブラックリスト

1つ目は、携帯会社独自のブラックリストです。

例えば、softbankでスマートフォンの月額料金の支払いを滞納すると、softbank独自のブラックリストに掲載されて、次回以降softbankの新規契約が難しくなります。

2つ目は、携帯会社が他社と共有しているブラックリストです。

これは、TCA/TELESAと呼ばれる機関で取り扱われています。TCA/TELESAに加盟しているキャリアでは、契約時にそれらのリストを参照して、ブラックリスト入りしていないか審査を行います。

3つ目は、金融機関が取り扱っているブラックリストです。

こちらは「CIC」と呼ばれる機関で取り扱っています。クレジットカードの支払いや、ローンの支払いを滞納してしまった場合に掲載されるブラックリストで、いわゆる「金融ブラック」と呼ばれるリストになります。

携帯ブラックリストに時効はある?

携帯ブラックリストには、「時効(情報の保有期間)」が定められており、一定期間が経過すると情報が削除されて、再度スマートフォンの契約が可能となります。

ブラックリストの種類ごとに時効は異なり、以下のようになります。

  • 携帯会社独自のブラックリスト…キャリアによって異なる
  • 携帯会社同士で共有しているブラックリスト…5年または不払い金を支払うまで
  • 金融機関のブラックリスト…完済日から5年経過

携帯ブラックリストの確認方法

携帯ブラックリストの確認方法は、以下のようになります。

携帯会社独自のブラックリスト

携帯会社独自のブラックリストについては、それぞれのキャリアに電話して問い合わせるか、実際に契約を申込みすることで確認することができます。

その際は本人確認ができる身分証明書(運転免許証)などが必要となりますので、忘れずに用意しましょう。

TCA/TELESAの場合

携帯会社同士で共有しているブラックリスト、いわゆる「携帯ブラックリスト」の確認方法です。

注意点としては、TCA(一般社団法人 電気通信事業者協会)やTELESA(一般社団法人 テレコムサービス協会)に直接開示請求をして確認することはできない点です。

そのため、携帯ブラックリスト入りしているかどうかは、TCA・TELESAを参照している各携帯キャリアへ問い合わせる必要があります。

「不払い者情報に掲載されていませんか?」などと聞くことで、自分がリストに掲載されているかどうかを知ることができます。

金融機関のブラックリスト

金融機関のブラックリストについては、全国銀行個人信用情報センター(KSC)・株式会社日本信用情報機構(JICC)・株式会社シー・アイ・シー(CIC)のいずれかに対して、インターネット開示または問い合わせる必要があります。

例えば、クレジットカードや借入の滞納については株式会社CICのインターネット開示を利用することでリスト記載の有無を知ることができます。

CICでは、主に割賦販売や消費者ローン等のクレジット事業を営む企業を会員とする信用情報機関です。

情報開示には手数料500円が必要ですが、1時間もあれば確認できます。

携帯ブラックリストに掲載される条件

料金滞納するとどうなる

 

強制解約とは

強制解約とは、スマートフォンの料金不払いを理由にして、事業者が強制的に回線を停止して契約を解除することです。

キャリアごとに日程は異なりますが、強制解約になるまでには、以下のような順番となります。

料金滞納

まずは、期限までに料金を支払わないでいる、つまり「滞納」状態になることです。

ちなみに、一例としてソフトバンクではいかなる事情があっても、支払い期日は待つことができません。

ですので、「事情があって、支払日を遅らせてほしい」と伝えたとしても、受け付けてくれません。

請求書が届く

期限までに料金を支払わないと、お手元に振込用紙が届きます。

振込用紙に従ってすぐに支払えば回線が停止することはありませんが、そこから滞納し続けると強制解約に進みます。

回線停止

振込用紙の期限を過ぎてもなお支払わないでいると、ついに回線が停止されます。

キャリアによって異なりますが、一番初めの支払い日から起算して14~20日前後が目安です。

同じ名義で家族のスマートフォンを利用していると同時に停止されます。また、セット契約している自宅の光回線なども同様です。

強制解約

回線が停止されても未納分の料金を支払うことは可能です。この時点で支払いを行わないと、いよいよ「強制解約」が実行されます。

強制解約されると「携帯ブラック」になり、それ以降ソフトバンクのサービスが新規申し込み不可になります。

 

一例としてソフトバンクの場合は、最初の支払日から起算して4ヵ月入金が確認できない場合、強制解約となります。

出典:ソフトバンク公式HP

裁判・財産差し押さえ

その後、最悪の場合、訴訟されて裁判や財産差し押さえといった場合もあります。

そのような事態になる前に、未払いの料金を支払うことを推奨します。

この時点で、TCA(一般社団法人電気通信事業者協会)やTELESA(一般社団法人テレコムサービス協会)に掲載される可能性が極めて高くなります。

なお、強制解約になったからといって、支払い義務がなくなるわけではありません。

そのため、債権回収業者や弁護士から滞納分の取り立て通知が届きます

短期解約でもブラックになる?

短期解約(180日が目安)はブラックリスト入りのリスクが非常に高い行為です。

キャンペーンやキャッシュバック目的などで申し込んだ可能性があるため、再契約の際に慎重にならざるを得ないためですね。

 

どこのキャリアでも言えますが、基本的には長く契約してくれるお客さんを歓迎します。

そのため、すぐに解約されそうなユーザーは避けたいというのが本音でしょう。

 

契約期間が短すぎると、携帯会社が契約時のコストを回収できませんので、当然の措置と言えます。

携帯ブラックリストの対処方法

滞納分を支払う

携帯ブラックリストの対処方法としては、まずは滞納分を支払うことが大切です。

もちろん、滞納した期間分の遅延損害金や手数料も上乗せして支払います。

完済すれば、同キャリアで再契約できる可能性もあります。

その後は、端末の分割購入については信頼が落ちているのでしばらくは厳しいでしょう。また再契約についてはキャリアの判断次第となります。

審査なしの格安SIMを契約する

何らかの事情で完済できない場合は、最後の砦として、他社で強制解約履歴がある方でも契約可能な格安SIM事業者でスマートフォンを契約することができます。

さらに、強制解約情報(TCA/TELESA)を共有していない大手格安SIM事業者もあるので、救済措置は残されています。

例:IIJmio(アイアイジェイミオ)、リンクスメイト、イオンモバイルなど